2016/02/28
ke-maron06
普段、私たちが何気なく飲んでいる紅茶。コンビニやカフェにたくさんありますよね?紅茶好きな方もたくさんいると思います。常に私たちの身近にある紅茶は、本場であるイギリスではどのように飲まれているのか、イギリスでの紅茶習慣を調べてみたいと思います。
ヨーロッパにお茶がもたらされたのは17世紀だと言われいています。
中国からオランダに伝わりました。
それから1世紀語の18世紀、イギリスの貴族の間で少しずつ広まっていったといわれいています。
イギリスで最初にお茶が売られた1657年当時、それはまだ“万病に効く東洋の秘薬”としてでした。ところが、1662年にチャールズ2世のもとに嫁いできたポルトガルの王女キャサリンが、中国の茶と当時は貴重であった砂糖を大量に持参し、宮廷に喫茶の習慣をもたらしました。貴重なお茶に貴重な砂糖を入れて毎日飲むという贅沢な習慣は、ポルトガルからきたキャサリンのイギリスに対する示威行為だったかもしれませんが、この贅沢な習慣は次第にイギリスの貴族社会に広まりました。
貴族の嗜み、というイメージの強い紅茶。
イギリスの紅茶を毎日飲むという習慣は、この時代のイギリスの影響が強いようです。
上記で触れたように、イギリスでは毎日紅茶を飲むことが習慣化されています。
それも1日1杯ではなく、何杯もです。
そんなイギリスの人はどんな時に紅茶を飲んでいるのか、調べてみました。
朝起きた時に飲むのがアーリー・ティーです。
朝起きて、紅茶の香りで眠気を覚ます目的があって飲まれています。
奥さんが、起きたばかりの旦那さんの為にベッドまで紅茶を運んでくる事から【ベッド・ティー】とも呼ばれています。
イギリスでは朝食に紅茶は欠かせません。
ミルクをたっぷり入れたミルクティーと共に、ジャム等をたっぷり塗ったトーストや、新鮮な果物等
を食べるのです。
午前中、仕事の間に軽いお菓子などをつまみながら飲むブレイクティーの事です。
紅茶を飲みながらの仕事なんて、とても捗っちゃいそうですね。
その名の通り、昼食を食べながら飲まれる紅茶の事です。
日本はお昼といえば12時くらいですが、イギリスのランチタイムは大体13時頃から始まります。
1度は聞いた事のアフタヌーン・ティー。
16時頃に軽い食事をしながら飲まれる紅茶の事です。
イギリスではこのアフターヌーン・ティーが女性たちの社交の場とされています。
寝る前のくつろぎの時間に飲む紅茶。
ブランデー等のお酒を入れたり、ハーブティーを飲む人もいます。
イギリスの人は寝る前に今日の出来事を思い返しながら、ゆっくりとした時間を過ごすのです。
紅茶にはいろいろな種類が存在していますね。
茶葉にはそれぞれ特徴があります。
そこで世界中にたくさんある紅茶の種類と、特徴を一部書いてみたいと思います。
ダージリン/Darjeeling
一般的に良く耳にする紅茶ですね。
この紅茶はストレートで飲むのに向いています。
マスカットフレーバーの独特な香りがとても特徴的です。
アッサム/Assam
アッサムは、くせがなく芳醇な香りが特徴です。
色は濃い目の紅茶の色をしていますが、とても澄んでいます。
ミルクティーにするのがオススメです。
ウヴァ /Uva
ウヴァという紅茶は、明るめな紅色をしています。
芳醇で、少し刺激的な味が特徴と言えるでしょう。
ウヴァはミルクティーにすると、とっても美味しく飲めると思います。
フレーバーティーとは紅茶に香りをつけたものです。
一般的に良く耳にするのは【アップルティー】や【アールグレイ】などではないでしょうか。
ストレートやブレンドの茶葉がベースとなっていますが、今主流になっているのはブレンドティーに香りを付けたものです。
アールグレイ/Earl Grey
アールグレイは一番有名なフレーバーティーですね。
濃いオレンジ色をしていて、ベルガモットの香りがします。
ストレートやアイスティーにするのがオススメです。
カラメル/Carame
名前の通り、カラメルの甘い香りのするフレーバーティーです。
濃い茶色のような色をしています。
カラメルはストレートや、アイスティー、ミルクティーにも合いますよ。
ラプサンスーチョン/Lapsang Souchong
独特なスモーキーフレーバーを持つ紅茶です。
松のような香りがします。
濃い目のオレンジ色をしたこの紅茶はアイスティーやミルクティーにして飲むことをオススメします。
フレーバーティーには他にもたくさん種類があります。
是非色んな味を試してみてくださいね!
日本人にはあまり馴染みのないアフタヌーン・ティーというイギリスのお茶会。
日本の茶道のようにイギリスのアフタヌーン・ティーにも作法がある事をご存知でしょうか?
あまり知られていない、イギリスのお茶会でのマナーを書いていきたいと思います。
イギリスではアフタヌーン・ティーの招き手は、予め誰がどこに座るかを決めています。
自分が上席だとしても、遠慮して断ってしまうのは相手に大変失礼です。
席に座るよう言われたら、そのまま素直に座りましょう。
お茶のおかわりが欲しい時は自分ではポットに触れず、
招き手に注いでもらうようにしましょう。
その際、ソーサーを両手で持ち、相手に渡すのが礼儀です。
紅茶をカップに注ぐ時は、基本右手だけでポットを操作し、蓋を抑えて注いではいけません。
イギリス製のポットには大体に蓋が落ちないように抑えるストッパーがついています。
蓋が落ちる心配はないので安心して下さいね。
日本ではティースプーンをカップの前に置くイメージが強いですが、
イギリスのお茶会ではスプーンは使う使わないに関わらず、カップの奥側に置きます。
それはカップを持った時にスプーンを落とさないようにする為です。
アフタヌーン・ティーでは、上の写真のように3段のスタンドの上にサンドウィッチ、スコーン、デザート等が置かれて出てきます。
これらは下から食べていくのが基本となります。
サンドウィッチ→スコーン→デザートの順です。
そして、自分が一段目を食べ終わったとしても、周りが食べ終わってから次のお皿に進みます。
イギリスのお茶会では、息を吹きかけて紅茶を覚ます事はNGです。
さらにカップに口をつけながら、相手と目を合わせるのもしてはいけません。
もちろん、音を立てて飲む行為は論外です。
イギリスの優雅な紅茶習慣を少しでも知って頂けたでしょうか?
イギリスの人と紅茶は、切っても切れない程繋がっている事が分かったと思います。
イギリスには紅茶の専門店が数多く存在しているそうです。
もしイギリスに足を運ぶことがあったなら、そこでしか買えない紅茶を買うのも良いと思います。
日本人が真似をするにはいささか時間が足りないかもしれないですが、これを機に、ゆったりと紅茶を飲む時間を作ってみてはいかがですか?
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